はぶ文泉堂web担当です。
今回もタイトルの通りですが、株式会社パイロット様より販売中のボールペン
『フリクションシリーズ』について、これからの夏の暑い時期特に覚えておきたいことや
知ると役立つ?情報について紹介していきます。
フリクションのインキは、専用のラバーで擦る際に発生する『摩擦熱』に
インキが反応することによって色が消える(透明になる)仕組みのボールペンです。
普通に筆記をする分には、この摩擦熱以上の温度が発生することは
基本的には無いのですが、これからの夏の暑い時期は『強い直射日光』や
『高温になりやすい場所』にも注意が必要です。
瞬間的に強い直射日光を受けたり、少しの間高温の部屋にペンや
筆記物を置いていただけではインキの反応が起きる可能性は低いですが、
長時間直射日光を受け続けた場合や、高温になる場所や部屋に
長時間放置した場合などに、インキが反応して透明になることがあります。
例としてはこの時期特に暑くなりやすい自動車の車内や、直射日光の当たる
窓際に面した机の上などに長時間置いておく場合は注意が必要です。
一般的なボールペンと同様に、表面がコーティングされた用紙への筆記には不向きです。
それ以外にも、特に熱を加えることで発色する特性を持つ『感熱紙』
(レシートやFAX用紙などに主に使われます)は、擦ってしまうと
紙そのものが発色してしまう可能性があるのでおススメできません。
また、専用の消去用ラバーは滑らかな形状になっていますが、
目の粗い紙や薄い紙の筆跡に対して擦ると、紙が引っ掛かって破れる場合があります。
フリクションのインキは、前述の通り摩擦熱や一定温度以上の高温、
強い紫外線に反応して透明に(色が消える)なりますが、逆に一定以下の温度になると
消えた内容が復元する(色が復元する)特性を持っています。
色の復元作用は、気温が-10℃以下になると始まります。
この特性を利用し、冷凍庫などに入れて-10℃以下の状態を維持することで
消えた内容を復元することが可能です。