石筆について

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石筆

皆さん『石筆』はご存知でしょうか?
石筆とは字のごとく石の筆、つまり石で出来た筆記具のことなのですが、
今回はその『石筆』について詳しくご紹介していきます。

石筆の主原料は?

石筆はろう石や滑石(タルク)が主原料になります。
ろう石とは蝋のように半透明で柔らかく、葉ろう石などを含むろう感のある鉱石のことで、
また単一の鉱物ではなく、いくつかの鉱物を含む集合体のことを『ろう石』と呼びます。

滑石は水酸化マグネシウムとケイ酸塩からなる鉱物で、
ろう石と同じような(蝋のように半透明で、柔らかい)性質を持つため、
この性質を持つ滑石のことも『ろう石』と呼ばれることがあります。

どうやって使うの?

基本的な使い方はチョークと同じように、
黒板や鉄の面などに線を引いたり、文字を書きたい時などに使います。
ちなみにこの石筆は原料の関係で、基本的に色は白色のみとなります。

現在での主な役目は?

現在ではチョークが広く普及したこともあり、通常の黒板等に書く機会は
かなり激減しましたが、鉄工業では現在でも使用されています
その理由は、『石筆で書いた線や文字は炎や水で消えにくい』性質を持っているからです。
鉄工業の現場では炎や水を扱うところも多く、この消えにくい性質を持っている石筆は、
その性質を活かして現在でも活用されている場所もあります。


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